神奈川県内の高校を卒業後、1992年に当社に入社しました。学校の就職課に届いていた求人案内に目が止まり、車が好きだからというすごく単純な理由で会社選びをしたので、今の学生さんの就職活動とはだいぶ違うかもしれません。最初の配属先は横浜市中区長者町にあったレンタカーの店舗で、接客など店舗業務全般を担当。現場時代の思い出深い仕事は東日本大震災のあった2011年の春。震災の混乱が続く中で統一地方選挙が行われ、私は各候補者が使用する選挙カーを約40台手配する仕事を会社から任せて頂くことになったのです。通常、当社の営業は個人や各店舗単位で目標を持って仕事をするのですが、選挙カーの仕事は会社単位の仕事。なぜこんな大きなプロジェクトを私に？私で大丈夫なんだろうか？とお話を頂いた当初は不安でいっぱいでしたね。でも次第に、会社は私に期待してこの仕事を任せてくれたのでは、期待してくださった分、その期待に応えたい！と考えられるようになり、点だけをみずに線で考える、視野を広く持って仕事をすることが大事なんだ、と気付かされました。選挙カーの仕事を経て仕事に対する向き合い方が大きく変わった気がします。

20年の現場経験を活かして2017年より現在の経営企画部・監査管理室の前身であるバックオフィス系の部署へ配属となりました。社内の業務フローを見直し、どこを改善したらどんな効果が見込まれるかを日々考える会社の業務効率化を推進する部署です。配属後に手掛けた一番の大きなプロジェクトは社内の中心部を司るシステムの一新と請求書の電子化でした。請求書の電子化に関しては、2021年の秋からスタートして2022年の春には稼働という異例の早さで進んだ業務効率化を通じて私は、何かをお願いする際は目的も共有しないと前に進まないことを実感しましたね。「紙の請求書をPDF化します」というゴールを伝えただけでは社内になかなか浸透せず、推進する背景やメリットを丁寧に伝えることで初めて腹に落ちて実行に移せるようになるのです。請求書の電子化と社内システムの一新の効果は絶大で、ペーパーレス化による経費削減と入力業務の簡素化による全社の残業時間の削減にも繋がり大きな手応えを掴みました。でもまだまだ道半ば。お客様と社員の両方が幸せになる業務改善策がまだまだあるはず。物事を多角的に、視野を広く持つことを意識して、今後も業務効率化を推進していきます。